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昨日は曇りの予報、
今朝は予報がはずれてたまたま晴れても、レンズのフィルターの手持ちがなく、まったくついていないとあきらめかけていたところ、金のリングがつながる直前に さあ撮れとばかりに、薄雲がフィルターの代役を務めてくれて、慌てて望遠レンズの出番となった。 それこそ、まさに千載一遇のチャンス、リングが再び途切れはじめるのに合わせるように雲の幕となって、太陽と月と地球と雲の共演の仲間入りができた。 ![]() ![]() ![]() ![]() こちらはピンホールの捉えた日食 ![]()
「野の花は野に置け、山の花は山に置け」と、いまさら説明するまでもないが・・・・、
この「大山蓮華」、 吉野の標高2000m、大峰山系の険岨な行者道で山伏がたまたまこの花に巡り会って、天女に迎えられたと錯覚したという。 中国では「天女花」とも。 そこまで言えば、この花の精に出会うには、行者とまではいかなくても、せめて自分の足を頼りにそこまで登りつめるしかないが、そこはよくしたもので、もともと修行の場であった山寺が何時の頃からか里に下りて繁盛したように、この花、ようやく里に馴染んでご機嫌である。 この里に咲く花を見定めてから、あらためて山に登るお方もおありのようで、ここまで人を誘うとなれば、もう花の縁だけでかたずく只の花ではない。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「山法師」はもともと里山を飾る夏の花だが、こちらはもうすっかり里の花になりきってしまった。 ![]() ![]()
池の芽吹きのハスは雨を欲しがっているのに、今降っては困るのがボタン。
この頃の天気予報は、まずはずれることはないが、 蓮池でハスの機嫌を伺っていると、雨乞いでもしたくなる。 その足で牡丹園に廻ると、この天気あと2~3日はもってくれとなるから、 気を揉むのは毎年のことながら勝手なもの。 ![]() ![]() ![]() ![]() それでも、そこはよくしたもので、 この頃の雨は「降るとも見えじ春の雨」、 今年も池のハスをほどほどに潤し、 雨あがりのボタンにも風情を添えてくれた。 夏の季語であるが、「牡丹」には春雨がやさしい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 牡丹散ってうちかさなりぬ二三片 蕪村 白牡丹といふといへども紅ほのか 虚子
「花冷え」というより、「余寒」「春寒む」のせいで長持ちしたソメイヨシノも昨日の雨で終わり、境内のヤマザクラが例年より10日ほど遅れて五分咲きである。
全山ヤマザクラで埋まる吉野の花だよりも、三多気の花もこれからである。 いつの頃からか絢爛豪華なソメイヨシノがヤマザクラにとって代わり、公園の開花も短期間に集中するので、サクラ前線の移動の基準となったが、ヤマザクラは個体差がずれて、開花期も長期にわたり、その昔は場所を変えての花見が楽しめた。 ![]() ![]() ![]() 敷島の大和心を人とはば 朝日ににほふ山ざくら花 本居宣長 戦時中、散り際の潔さを賛美した歌とされたが、花は「朝日に匂ふ」であって、「散る」とは何処にも言っていないとのやりとりがあったが、それこそ、「歌は世につれ世は歌につれ」で、いずれにしても、ヤマザクラは日本古来の伝統の花である。 ![]() ![]() ![]()
探梅から観梅
歳時記では「探梅」は冬の季語、「観梅」は春となっている。 「立春」の前、春を待ちかねて蕾のまだ固い梅の木に、早咲きの花を探り求めて春を待つのを「探梅」という。打ち揃って大勢で押し掛けるのではなく、一人ひっそり出かけた先で、 探梅や枝の先なる梅の花 素十 待ちわびた春、梅をやっと見つけた喜びのあまり、つい梅の字を二度も重ねて稚拙ぶったところが憎い。 ところが、今年は立春どこらか、三月に入っても蕾が固く、昨日の雨と暖気に誘われて慌てて咲き始め、探梅から観梅が同時にやってきた。 天候異変と勘ぐるよりも、自然現象は年様々であると見たい。 ![]() ![]() ここ片田の梅園も、暖冬よりも、長い冬の寒さに耐え抜いて、遅れて花を開いた方が梅の実りには好条件とか? 観梅もそれにほどほどのお付き合いとなる。 ![]() ![]()
秋の気配を運んで来るのは風であるが、春の気配は光が持ってくる。
今年は鶯の初音も、梅の便りもまだ聞こえてこないが、 今朝からの日差しはもう紛れもなく「春」である。 ![]() ![]() 毎年、今頃満開を迎える片田の梅園が、今年はまだ、蕾が固い。 やっと、小さい花を一輪見つけた。 梅一輪 一輪ほどの 暖かさ 嵐雪 ![]() ![]() 気象庁の天気予報用語には「春一番」は登録されているが、 「春めく」は意味が曖昧で主観的な言葉として採用されていない。 ところが、現代俳句の歳時記では「春一番」は敬遠され、「春めく」が増殖中である。 ![]() 気象学で科学的に実証された「春一番」で「春」が来たと納得するか、何時「春」になったか分からないままに春の気配を感じ取るか、それとも、昔ながらの「立春」の日を春の初めと決め込むか、 そんな思惑をよそに、いずれ間違いなく春は巡って来る。 ![]() ![]() ![]()
新暦の正月早々「新春」「頌春」は、いかになんでも早すぎるが、これはお祝儀のご挨拶として納得しても、「立春」はまぎれもなく「春立つ日」である。それでもまだ春は暦の上だけのこと、「春は名のみの風の寒さや」であり、「今日もきのうも雪の空」、これからが「冴え返る」寒さの本番である。 等圧線の間隔が狭まり、北から南に平行に伸びて、それに添って寒気が北から流れ込む。冬型の気圧配置はまだしばらくつづく。
それでも日脚は伸び、人々の心は晴れて春に向かう。 ![]() ![]() まだ寒い中にも、春めいてくる気配がそれとなく感じられる季節である。 これが「夏めく」「秋めく」「冬めく」となると、理が先に立つ。 「春めく」は理屈よりも先に、見る、聞くなど直接五感に触れ、情感豊かで、それほど人々は「春」を待ちこがれた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 干支(えと)の「十二支」には身近な十二の動物が割り振られて、「辰」には「竜」が当てられているが、これだけは身近というより、日頃おなじみの架空伝説上の動物である。 海底の竜宮城に住み、天に昇って干天に慈雨をもたらす恵みの神であるが、ひとつ間違うと竜巻、洪水となって人を懲らしめる。龍神信仰は水の神として各地に祭られ、伝説が伝説を生んで、日常生活にも縁が深かった。 ところが、その具体的なイメージとなると、各地域、時代さまざま、絵描きの空想を掻き立てたが、昨今の年賀状には、「竜の落とし子」に落ち着いてしまった。 ![]() さて、本堂の衝立の表裏のこの龍神。子供たちのいたずらか、手垢手擦れにまみれてお蔵入りになっていた。今年の干支に因んで、久方ぶりに陽の目を見たが、作者は不明。その昔、旅周りの絵描きが、この寺に逗留して絵を描き、売りさばいて立ち去る際に、宿賃の代償として置いて行ったものらしい。 ここまではよくある話だが・・・、 この竜がある日衝立から抜け出し、天に昇って、乱れた世を払う慈雨となって降り注ぐといった、初夢のような話が現実となる時代はもうやってこないのかなァ。
冬になってしまえば、雪も降るし氷もはる。
そうなればそうなったで心も決まるが、そこに行きつくまでは、「いつしか冬に」と言ったのんびりしたものではなく、何か怖いものに立ち向かう心構えみたいなものに迫られる。 動物の中には早々と冬眠を決め込むものもあるが、その緊張の中にも美しいものを求める心のゆとりが、文化を織りなしてきた。 源氏物語にも、枕草紙にも、西鶴にも・・・。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 石蕗(つわ)、水仙、山茶花(さざんか)、野菊,八つ手と、 冬を待って咲く花は、寒さに耐えて、花期が長い。
春の花は香りを添えて昆虫を誘うが、秋の実りは鮮やかに色づいて小鳥たちを呼ぶ。
中には「団栗」「椎の実」と素っ気ないものもあるにはあるが、華やかな春に比べて、万事、秋は賑やかな季節である。 思いつくままに「スポーツの秋」「文化の秋」「読書の秋」「行楽の秋」「食欲の秋」「実りの秋」・・・・と、挙げれば限がないばかりか、創りたければいくつでも。 色も音も千差万別、春、夏、冬はこうはいかない。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() からす瓜、さんしゅゆ、ピラカンサ、せんりょう、柿、ざくろ 春の花が、実りの季節を迎えた。 個性豊かに人生仕上げの季節でもある。
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